昔話
記憶が正しければ、たぶん気仙沼市の本吉町あたりの海岸だったと思う。 鯨の潮吹きのような岩が近くにあったようだ。 早朝のこと 「オメェここで何してんだ?」 車を乗りつけ親しみをこめて話しかけてきたお兄さん。 前日のキャンプ場で一緒に過ごした家族の…
野宿ツーリングをはじめた頃の、ずいぶん昔の話。 場所などどこでもよかった。 夕暮れまで走って、テントを張って、飯を焚き、シュラフで寝る。 ただそれだけでよかった。 その日は、九州北部の砂浜が寝床となった。 何事もなく夜を迎え、そして朝を迎えた。…
いわき市の友人を訪ねる旅。 十数年前の10月初旬頃。 前の日にどこに泊まったかも覚えていないが、長野県から群馬県へ向かう途中。 その日、いくつかの峠を越え、いわき市に向かっていた。 途中、道路の脇に積もった雪が気になった。 九州ではあり得ない、…
はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」 国道115号線の峠のトンネルがまだ工事中だった頃。 太陽が照りつける真夏の午後のこと。 福島市から猪苗代の町に向かっていた。 炎天下の上り坂、ペダルを踏み続け、やっとの思いで土湯温泉まで…
1985年頃日本一周中 古い写真ですが、今考えるとたったこれだけの装備で日々生活していたようです。 紺色のバッグにはテント、シュラフ、着替えなど、茶色のバッグにはコッヘル、バーナー、水筒などなど。それとキャリア下に工具箱。 今のような、快適なキャ…
その昔自転車で北海道を放浪してた頃、東北出身でリンタロウというヤツと出会いしばらく一緒に過ごした。 お互い行き先は決まってなかったが、本州に渡ろうということになり、苫小牧まで自転車を走らせた。 一緒に手続きしたけどキャンセル待ちが9と10。 そ…